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何となくわかっているのだけれど、改めて尋ねられるとハッキリと答えられない。助詞かなぁ…くらいに思っている。本居宣長の※1『てにをは紐鏡』が由来?いえいえ、それよりもずいぶん昔から「てにをは」はあるんです。
・たとえばAさんが「あれっ、この本、ここにあったっけ?」と聞いたとき、Bさんが「あぁ、私が持ってきた」と言うところを「あぁ、私は持ってきた」と言ったとしたら、何故そんなに取り立てて言う必要がある?と不思議に思われる。そうしてきっと言われる。
「“てにをは”がおかしい」と。
・この「てにをは」は、とても重要な役割をする。たとえば上記の例で、Bさんが「私に持ってきた」と答えたとしたら、AさんBさん以外にもう一人、Bさんのために本を持ってきた人物が登場する。このように、日本語は、一文字違えば意味がまったく違う。つまり、たった一文字の助詞によって意味が決定されてしまうわけだ。「弖爾乎波が合わない」という成句(慣用句)は、言葉の使い方や文章がおかしいこと、文章能力が低いことから転じて、話のつじつまが合わないこと、整合性がないことを指すようになっている。
では、改めて「てにをは」とは何か?
・先ずは、下図をご覧いただきたいこれはヲコト点とよばれるものだ。 |
※1『てにをは紐鏡』=1771年(明和8年)本居宣長によって記された係り結びの法則をまとめた語学書。
つぎは…>>>「てにをは(弖爾乎波)」とは何ぞや2
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